整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロのちいたまです。
このブログは、賃貸をおしゃれに変えるアイデアや我が家の収納実例を発信しています。
先日、クローゼットの整理で3度目の訪問をさせていただきました。
リピートのお客様の場合、何度かお伺いする中で、お客様の気持ちやモノに対する思いに変化が生まれる瞬間に立ち会えることがあります。
今回は、訪問お片付の様子をブログにてお届けします。
【実レポ】クローゼットの整理収納
今回のクローゼットは、お洋服だけでなく、仕事の書類や日用品も収納されていました。
お客様ご自身で直近に衣類を整理されたとのことで、1度目の訪問では、クローゼット内の「衣類以外のモノ」に集中して整理を行いました。
2回目の訪問で衣類整理がスタート
少し間をあけた2回目の訪問から、お洋服の整理が始まりました。
クローゼットには今にも溢れそうなほどの服が掛かっていました。
お客様は「これはいただきものだから」「○○さんからもらったものだから」と、いただきもののお洋服は手放す候補から外していらっしゃいました。
たとえ着ていなくても、いただいた気持ちを大切にされている印象でした。
空間に対して物量は多めでしたが、何とか収めて作業は終了となりました。
3度目の訪問での変化
ところが、三度目の訪問では、状況が少し変わっていました。
お客様ご自身が「もっと使いやすくしたい」という気持ちを以前より強く感じていらっしゃるようでした。
クローゼットは、変わらずモノが多く、服を取り出すのにストレスがある状態です。
そしていざ、手放す服を選び始めた時。
真っ先に選ばれたのは、なんと「いただきもののお洋服」だったのです。
「これ、もらったんだけど、私にはやっぱり合わなかったのよね。」
「結局、一度も着なかったのね。」
これまでは残す側にあった服たちが、今は必要ないと判断されました。
「いただきものだから手放せない」から、
「いただいたけれど、私には合わなかった」という気持ちへの変化。
「人の気持ちは、日々更新されていく」ことを実感した出来事でした。

クローゼットは、見た目も美しく整頓され、喜んでいただきました。
エコリングへ買取
今回の整理で、服を大量に手放すことになりました。
不要になった服たちをどうしたかというと、近くに「エコリング」があったので、そちらへ持ち込むことになりました。
エコリングはノーブランドの衣類も買取可能です(宅配の場合、対象ブランド1点と同梱します)。
詳細は、服を売るならどこがいい?おすすめのリサイクルショップにまとめています。



良心的なサービスで整理収納アドバイザー業界でも有名です。
いただき物でも手放す理由
いただき物は手放しにくい代表です。
そのモノをくださった人の顔が浮かんでしまい、捨てるのを躊躇してしまうことがあります。
でも、今回の整理で、いただき物の服から真っ先に手放されました。
なぜなら、いただき物だとしても「自分がどう思っているか」が一番大事だからです。
整理収納アドバイザー公式テキスト「一番わかりやすい整理入門」にも書かれています。
☆しがらみを捨てられないとモノは捨てられない
人からいただいたモノなどが当てはまるでしょう。
…
しかしもらった方は、いただいた人の顔がちらついて捨てたくても捨てられません。一方、買った当人たち(あげた人)は、ほとんどそのことに気が付いていないという現実があります。
引用:「一番わかりやすい整理入門」より一部抜粋
整理は、ただ物を減らす作業ではありません。
物と向き合うことで、自分の本当の気持ちに気づき、その気持ちを受け止めて選択していくことです。
「使わないけど、捨てられない」その気持ちがあるうちは、今すぐに捨てられなくても大丈夫です。
気持ちは変わるからこそ、時を経て向き合えばいい。
スッキリしたい、モノから解放されたいと思ったときがタイミングかもしれません。
自分のペースで整理を進めてみてください。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

