先日、お片付けサポートで着物の処分に悩んでいるというお客様に出会いました。
お母様がコツコツとお金を貯め、姉妹3人分の着物を揃えてくれたそうです。「時間を掛けて一枚ずつ仕立ててくれた」というお話を伺ったときは私も胸が熱くなりました。
「大切にしてきた着物、でももう着る機会がない…」
七五三や成人式、結婚式など、人生の節目に着た着物。両親や祖父母から受け継いだ大切な一着。
思い入れはあるけれど、現代では着る機会も少なく、保管にも場所と手間がかかります。
「もう着ないけれど、捨てるのは忍びない」
そんな気持ちを抱えている方は、少なくないのではないでしょうか。
とはいっても、古い着物は値段が付かないという話も…
今回は、着物の処分方法と買取業者について、着物が売れないという理由も含めて調べてみました。

保管されているだけではもったいない!
着てくれる誰かの元へ。
なぜ着物が売れないのか
「高かった着物が二束三文だった…」という話をよく聞きます。
理由が気になり、着物の買取業者(複数社)に問い合わせてみました。
すると、どの買取業者も同様の回答でした。
昭和の時代に作られた着物は、着物市場でも飽和状態、売れる着物は一部だけ
昔は高かった着物も着物市場で段ボールでたたき売りされているそうです。
では、一部の売れる着物とは、どんな着物でしょうか。
比較的需要のある着物
買取業者への問い合わせで、需要があると言われた着物です。



着物の状態や買取先によって異なるので参考程度にご覧ください。
- 紬(つむぎ)
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紬とは、染められた糸(紬糸)で織られた絹織物。産地によって染め方や織り方が異なります。代表的なものでは、大島紬(鹿児島)、結城紬(茨城・栃木)、久米島軸など。上品な模様や丈夫さ特徴。
- 明治・大正時代の着物(戦前)
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あまり出回っていない明治や大正の着物(戦前)で状態が良いもの。
- 作家さんの着物
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希少価値のある織物作家や染物作家のオリジナル作品
- 高身長の着物
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現代の若者や、外国人の方が着こなせる大きいサイズ
- 最近の着物
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ここ最近(10-20年前)くらいに作られた着物は、今風で浮かないデザイン
樟脳の匂いが付いている着物は査定ダウンになります。査定に出す前に、カラッと乾燥したお天気の日に数日日陰干し(虫干し)して、樟脳の匂いを取り除きましょう!
着物を手放す理由は?
私の周りでも着物を手放したいという声はよく聞きます。
着物を手放す理由で多くあげられるものはこちら。
- 着る機会がほぼない
- 保管に場所をとる
- 保管管理が大変
そもそも現代では着る機会が減っている着物です。結婚式やお葬式、七五三やお正月、特別な時に着ようと思っても、着るまでの準備が大変だったり、着付けやクリーニング代も掛かります。
さらには、保管場所を取られたり、保管環境によっては1-2年に1度の虫干しが必要です。
着物を手放して空間も心もスッキリというたい方は多いのではないでしょうか。



私の実家にも着ていない大量の着物があるそうです。。
後悔しない着物の買取先
今回、着物の買取先と、売れない時の手放し先をまとめました。
とにかく早く手放したい方は着物買取専門のバイセル無料査定をご覧ください。
①バイセル(店舗・宅配・出張)
バイセルはちびまる子ちゃんのイメージキャラクターで有名な着物リユースショップです。着物以外の貴金属やブランド品など幅広い取り扱いがある中で、着物に特化しています。
出張買取は査定額が高めにつくそうですが、自宅に招くことに抵抗のある方は宅配買取がおすすめです。
満足いかない査定の時は、無理に売らなくても大丈夫なので安心です。



今回ご紹介の中で一番店舗数が多いです
②きものリユース・ながもち屋(店舗)
ながもち屋は、着物委託販売型の着物リサイクルショップです。全国11店舗あり、主にデパート内に出店されています。
販売価格5000円以上と判断されたもののみ、委託販売することができます。半年以内に売れれば、販売価格の40%の金額が受け取れます。半年を過ぎれば、返却、場合によってはセール割引されます。
デパートに置かれるので、シミや汚れなく状態良いものに限るということでした。



季節によって着物の種類が変わります。
3月~は一重の夏物引取りが始まります。
③着物リサイクルおもしろ屋(横浜市店舗)
着物リサイクルおもしろ屋は、近所で見つけた着物リサイクルショップです。
店内には、カラフルな着物や小物が置かれている様子が分かり、面白そうな感じが伝わります。
おもしろ屋のメリットは、値が付かないものも引取り可能ということでした。
シミや汚れがあっても、生地の一部を端切れとして売られています。



外国人にも人気!高身長の着物は売れるそうです。
売れない着物の引き取り先は?
では、売れない着物はどうするか。捨てられない場合の選択肢です。
- 宅配寄付
- リメイク



売れない着物は、宅配寄付を利用するのもおすすめです。
着物deお針子(宅配寄付)
古着の寄付で有名な「古着でワクチン」の運営会社「日本リユースシステム株」が運営しています。
環境省主催「環境大臣賞(最優秀賞)」を受賞しています。
着物deお針子のサイトでは、着物がアップサイクルで生まれ変わった可愛い画像が見られます。
セカンドライフ(宅配寄付)
私がいつもお片付けサポートでおすすめしている「セカンドライフ」でも着物を受け付けています。
着物以外のモノも幅広く受け付けているので、リユースできるものを一緒に送ることができます。
▶セカンドライフの着物寄付をチェック
簡単リメイク
鞄や洋服にリメイク!はハードルが高いのですが、額に入れて飾るだけでアートができます。
見ると心が動くもの(思い出)、ワクワクするような好きな柄の生地を生かす選択です。
お部屋の視線が集まるフォーカルポイントに飾ってみてください。



フォーカルポイントは、「部屋の角」や「飾り棚」部屋に入って視線が集まる場所です。
【最後に】着物買取で悩んでいる方へ
着物の買取先、寄付先をご紹介でした。
いろいろご紹介しましたが、意外と近くに着物の引き取り先があることがあります。
一度、グーグルマップで『着物 リサイクルショップ』の検索をしてみてください。
それでも悩んでしまう場合は、まずは着物に特化しているバイセルに問い合わせてみるのもおすすめです。
一歩行動するだけでも、その後の行動のヒントか見つかることがあります。
不要なモノを手放すと、心が軽くなります。
皆さんの背中を押せる記事になれば幸いです。



お片付けでお悩みの方いつでもお待ちしてます