整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロのちいたまです。
このブログは、賃貸をおしゃれに変えるアイデアや我が家の収納実例を発信しています。
お片付けを進める上で、『モノを適正量にする』ことが本当に本当に大切です。
片付かない片付かないと悩んでいる方は、知らぬ間に適量以上のモノを持ちすぎているという現実があります。
私が整理収納アドバイザーとなり、一番地道に長く取り組んできたことは、『モノを適量にする』ことです。
なにしろ、もったいない性格の故、簡単にモノを捨てられなかったのです。
今回は、モノの適正量の意味と、私がモノを減らした方法についてまとめます。
モノを捨てられるタイプの方にとっては、あまり参考にならないかもしれません。適正量については共通して大事なのでよろしければご覧ください。

適量=ちょうどよい量
以降は、教科書通りの「適正量」と記載します。


適正量が大事な理由
適正量は、整理収納アドバイザー公式テキスト「一番わかりやすい整理入門」の整理・収納スキル5つの鉄則の一番目に記されています。
【鉄則1】適正量をきちんと知ればモノは増えない



適正量って何?モノが増えないってほんとかな?
適正量とは?
適正量というのは、そのご家庭のライフスタイルにぴったりあった、必要なモノの量のことです。
引用:「一番わかりやすい整理入門」より
ライフスタイルつまり、家族人数、家の広さ、生活習慣、好み、価値観によって適正量は変わります。
適正量は人それぞれ。
ただ、片付けに悩んでいる方は、
- 家の広さに対して物が多すぎる
- 自分が管理しきれない物量がある
ことがよくあります。
好きだから、もったいないからという理由でモノをたくさん持つことは、片付けで苦しむ結果になるのです。
狭い賃貸暮らしの場合、家の広さに合わせた適正量が優先されます。なぜなら、狭い空間では、モノに埋め尽くされ、快適に暮らしにくいからです。
一方で、家が大きいからといって管理しきれない量を持つと、これもまた片付けで困ることになります。
片付かない生活に不満がある場合は、物量を見直すことが大切です。
『こんな風に暮らしたい!』という理想のイメージはモノを適正量に減らすことを後押ししてくれます。



雑誌やピンタレストを使って理想の暮らしを探していました。
適正量の決め方
適正量は人それぞれといいましたが、どう決めればよいでしょうか。
適正量を決めるにあたり、参考になるのは最低限の必要数量です。
必要数量のを割り出すため、下記の項目をチェックしてみてください。
チェック項目 | 影響する必要数量の例 |
---|---|
洗濯頻度 | タオル・ハンカチ・衣類など |
一度に使う数 | 食器・タッパー・ボウルなど |
コーディネート数 | 衣類・鞄・靴・食器など |
出/入のバランス | 紙袋・レジ袋など |
情報の鮮度 | 書類・本・雑誌など |
例えば、洗濯頻度が毎日と週1回とでは、必要数量が大きく変わります。
毎日洗濯する場合は、2枚+予備1枚、3枚/人で十分だったりします。
洗濯頻度 | 必要枚数 |
---|---|
毎日 | 2+予備1=3枚 |
週1回 | 7+予備1=8枚 |
食器なら、家族全員が食事に使う枚数、紙袋なら使う量と入る量のバランスなどが目安になります。
書類や雑誌は時と共に情報の鮮度が下がります。鮮度の低い古いものは持ち方を見直す対象です。
ただ、適正量に決まった数はないので、自分で決めていいのです。



毎日洗濯をする場合、少量の持ち物でも暮らしが回ります。
私がモノを減らした方法
モノを減らすのは地道な道のりです。
もったいない精神の私の方法は、一見、遠回りですが、自分を知ること、認めることに繋がります。



どなたかの行動につながると嬉しいです
私の物量について
幸い私は、もったいない性格故か、買い物もこだわり強く(なかなか買えない)、収納から溢れかえるほどのモノはなかったと思います。
それなのに、片付けに悩んでいたのです。というより、減らしたいのに捨てられないのが一番の悩みでした。



ミニマリストに憧れていた
捨てられない理由を知る
当てはまることはありますか。
- 捨てること=悪いことという認識
- 使いきっていない
- まだ新しい、新品
- 何かに使えそう
- 思い出
捨てることに抵抗がある人は、「捨てる=悪いこと」と心のどこかで思っているかもしれません。(私はそうでした)
整理収納アドバイザーの準一級講座にて澤先生が
数日前の古い牛乳が入ったコップに新しい牛乳を注ぐことはしないのに、なぜかモノに対してはそうしない。
古い牛乳の上から新しい牛乳を注ごうとする。そうでしょう?と仰っていました。(公式テキストにもあります)



このお話は印象的でハッとさせられました。
減らすための行動
しかしながら、適正量を持つメリットを理解をしても、もったいない精神は簡単には変えられません。
使い切って減らしていこうと思った私が実践したこと。それは、
最低限で回すこと。
例えば
- 下着や靴下は三個で回す。
- 衣類もいつものパターンで回す。
- ペンはいつもの一本を使う。
他のものは使わないよう別で保管します。
そうすると、こんなことが分かります。
- 使い切るまでに掛かる時間
- モノの使い心地
- 今度はこんなものが欲しい
「今度はこんなものが欲しい」これは、モノを捨てることへの後押しに!
これを捨てて、これに変えよう。自分の理想に近づくワクワクする感覚です。
もちろん、こんなに時間が掛かって、捨てられなくて情けない…なんて気持ちもありました。
でも、それが自分、大丈夫と自分で自分を認めます。誰とも比べず行動するだけです。



大事なのは自分の特性を知ること
【まとめ】モノを減らした結果
使い切って減らす方法を繰り返し、時にはリサイクルショップも使いながら…モノを減らしてきた結果。片付けが楽になっただけでなく、捨てることへの抵抗も自然と下がりました。
そして、整理を進めると、自分の好きなモノや好きなジャンルがわかるようになります。
私の場合、衣類や化粧品、日用品は最低限でも気にならない、趣味の裁縫、DIYの材料、道具系は減らしたくない傾向です。
以前は、お得に弱かったのですが、セール情報もあまり気にならなくなりました。
それを使い切るまでにどれくらい時間が掛かるのかが想像できるようになったからです。
その代わり、絶対に使う自信のあるもの、運命的に出会ってしまったモノは、多少高価でも買うようになりました。自分を本当に満たすものを手に入れるって良いことですね。
片付けに悩んでいる方へ、少しでも参考になれば幸いです。



今は、不要なモノを捨てること、手放すことに快感です。